NonPrecisonApproachにおけるMissedApproachPointの決定方法(訓練 194-215 日目)

~ 訓練日記は実際とは時系列を変えています。ご了承ください ~

何度乗っても飛行機から下を眺めるのは私にとってスペシャルな体験です。大自然も凄いけど人間の人工物も凄いですね。

さて。たまには他のパイロット訓練生に役立ちそうな記事を本気で書いてみたいと思います。パイロットとしての飛行経験が無いとこの内容はちょっと難しいかと思いますが、なるべく平易に書きますので興味があれば読み進めてみてください。なお、この記事で触れているのはFAAの話であってJCABの話ではないことに注意してください(JCABはNonPrecisionApproachでもMissedApproachPointが明記されているらしいので)。

MissedApproachって何さ?

InstrumentApproach中に着陸のための条件を満たさなくなった時に行うGoAround procedureのことです。GoAroundの方法や何処に向かえば良いかが記されています。なお、MissedApproachを行う場所はMissedApproachPoint(MAP)と呼ばれます。

InstrumentApproachで着陸するための条件は?

どの法律下でオペレーションを行うかによって変わりますが(ザックリ言うとジェネラル・アビエーションなのかミリタリーなにかエアラインなのか)、ここでは”Part 91 operation”、つまりはジェネラル・アビエーションについてまとめます。
※ JCABについてはまだ深く知りませんが、FAAでは飛行機を運航する体系によって適用される法律が異なります。

  1. ApproachPlateに記載されたFlightVisibilityを確保できること
  2. RWY Environment (=Ground Reference)を視認できる状態にあること
    1. Approach Light System
    2. Threshold
    3. Threshold marking
    4. Threshold light
    5. RWY End Identifier Light(REIL)
    6. Visual glideslope indicator
    7. Touch down zone / Touch down zone marking
    8. Touch down zone light
    9. RWY or RWY marking
    10. RWY light
  3. Stabilized Approach

以上の3つがInstrumentApproachで着陸するために必要な条件となります。RWY Environmentについては一つ一つ触れていると長くなりすぎるので割愛します。

MAPの決定方法

かなり色々とすっ飛ばしていますが、これでやっと本題に入れます。幾つかのパターンを例に見ていきましょう。タイトルの通り、NonPrecisionApproachのMAPについてまとめていきます。

LOC Approach with DME

LOC Approach with DME

この例ではMAPはIMT VOR/DMEの1.5DMEの位置に設定されています。

公示されたMissedApproachProcedure「3100ftまで上昇」は1.5DMEの地点かそれ以前であれば実施可能ですが、「上昇して左旋回」は1.5DMEの地点かそれ以後でなければ実施できません。また、アプローチ途中にFlightVisibilityが規定された数値よりも下回ってしまった場合は、その地点からMissedApproachを開始することになりますが、その場合はMDA以上上昇してからでないと旋回は開始できません。

MAPの特定のためにDMEを使用する場合はDME距離がPlateに表示されている必要があります。

LOC Approach without DME

LOC Approach without DME

このLOC ApproachのMAPはTime&Speed Tableを使ってのみ特定することができます。特定の時間が来たら公示されたMissedApproachを開始すればOK。ただし、Time&SpeedTableで決定されたMAPよりも先にRWY Thresholdが来た場合は、その地点からMissedApproachを開始します。

VOR Approach with Incomplete DME Information

VOR Approach with Incomplete DME Information

このVORApproachの場合もTime&Speed Tableを使ってMAPを特定するしかありません。MAPのDMEは表示されておらず、ProfileViewのDMEはTopOfDescentのFIXとFAFを特定するためだけに表示されています。ただし、Time&SpeedTableで決定されたMAP〜(以下略)

VOR at the airport

VOR at the airport

このVOR Approachの例ではMAPはVORのDirectionFlagがFROMになった場所です。「2800ftまでの上昇」はVORの地点かそれ以前で開始することが出来ますが、「右旋回は」VORの地点かそれ以降でないと実施できません。

他にもNonPrecisionはあるのですが、ちょっと多くなりすぎたのでこの辺にしておきます。

まとめ

色々と書きましたが、大事なのは「MissedApproachProcedureを開始する地点を把握している」ことです。そしてMissedApproachProcedureを開始する場所はシンプルに書けばたったの2つです。

  • MAP
  • RWY Threshold

以上です。今はこんな感じのことをやっています。IFRは面白いなぁ〜。

なお、記事の内容には万全を期していますが、お気づきの点があればコメントよりお伝え下さい。また、根拠となるFARのパートについては言及しておりません。根拠となるパートが必要な方が居ましたらコチラもコメントよりお伝え下さい。