出会いあれば別れありな世の中、私は絶賛成長中です。日米の試験を比較してみよう(訓練 317-344 日目)

~ 訓練日記は実際とは時系列を変えています。ご了承ください ~

パイロットの訓練に限った話ではないが世の中は出会いと別れに溢れている。

私はちょっとだけ「普通の日本人」とは違うバックグラウンドもあり、そんなことには大分慣れている。

なんでこんなことを書いてるかと言うと、一緒に訓練を始めた奴らで最初の時から残っているのは半分だからだ。道半ばで易きに流れる奴らを含めたら、その数は更に増える。

インターネットにはプロになる・ならないを含め、アメリカの航空事情に関する情報が沢山ある。

「アメリカなら免許は簡単に取れる」という情報を見たことがある人も多いかもしれない。ある意味では事実かもしれないし、ある意味では事実ではないかもしれない。

日本とアメリカの試験を比較してみよう

私は今の段階では日本のチェックは受けたことがないので、日本のチェックに関する感想は書けないが、事実だけなら書ける。

日本にもアメリカにも試験においてチェックする項目が規定されたものがある。日本では審査要領細則、アメリカではACS(Airman Certification Standards)という形で発行されている。

2018年07月現在の情報を元に事業用操縦士という資格における日米の要件を比較してみよう。
※ ここでは主要となる要件だけを抜き出しており、全てがここで明記されていないことに留意下さい。詳細は上のリンクを確認下さい。

まずはSlowFlight(低速飛行)。SlowFlight(低速飛行)だけを見ればアメリカの方が求められる精度は高い。

項目日本アメリカ
Altitude(高度)±100ft±50ft
Heading(針路)±10˚±10˚
Airspeed(速度)±10KT+5KT, -0KT
Bank(左右の傾斜角)指定されたBank角度±5˚

次にNavigation(野外飛行)。これは意見が分かれるかもしれないが個人的には日本の方が圧倒的に大変。

項目日本アメリカ
NAVLOG(飛行計画)30分以内に作成できること準備・作成・使用ができること(時間指定は無し)
Course(航路)選択した航路を±200ft, ±10˚で飛行出来ること選択した航路を±100ft, ±10˚で飛行出来ること

こんな感じで審査要領を元に事実だけを比較すると「アメリカで免許を取る方が簡単かもしれないし、日本で取る方が簡単かもしれない」。

何よりも忘れてはならないのがアメリカの試験は英語で行われるということ。英語に関する要件もハッキリと存在し、英語に関する要件がクリア出来ないとFSDO(Flight Standards District Offices)と言って日本でいう航空局の支局(?)のような場所に強制的に送られる。これは地域や試験官によっても大小があるようですが、取り敢えず存在します。

これはあくまでアメリカの試験を受ける場合ですから、日本で指定養成施設に指定されていて、かつ、アメリカで日本の試験を受けることが出来るような場所について言えば除外されると思われます。この部分は推測ではありますが、日本の基準で行う以上、英語に関する要件はありませんからね。

繰り返しになりますが、「アメリカで免許を取る方が簡単かもしれないし、日本で取る方が簡単かもしれない」です。正直、人によって捉え方は異なりますね。

何が言いたいか

アメリカの試験は別に簡単ではない。日本の試験も簡単ではない。

何事もそうですが、適当な気持ちで舐めてかかると途中で消えます。

少し乱暴な言い方ですが、少なくとも私の周りでは事実です。

そんなことも見ながら私は成長してますよ。という話でした。

これからアメリカでパイロットの訓練を始めようとしている方に少しでもお役に立てば幸いです。

おまけ

日本は知りませんが、アメリカでは普通にACS(Airman Certification Standards)が更新されます。直近三年で見れば毎年更新されています。また、日本もアメリカも航空法(FAR=FederalAviationRegulation)は普通に更新されます。

ですので、インターネット上に存在する3年以上前の情報は話半分に考えておくと良いかもしれません。