3つの北(訓練 34 日目)

~ 訓練日記は実際とは時系列を変えています。ご了承ください ~

本日は普通の生活とも密接に関係する「方位」について残しておきましょう。

突然ですがあなたの中に「北」って幾つありますか?
「いやぁ、北は北で一つしかないでしょ」となったアナタは普通です。おめでとうございます。もし、この質問に幾つかの解を持ち合わせているのなら、アナタのことは今日から「キタサン」と呼んであげます。

そんなことはさておき「北」には3つの種類があります。

  • 真北(真方位)
  • 磁北(磁方位)
  • コンパス北(コンパス方位)

一つずつブレイクダウンしていきましょう。

真北(真方位)

これはですね。驚くなかれ「地理的な北」のことを指します。ま、普通の人が考える「北」ですね。地図であれば、地図の上に当たります。ほんのちょっとだけ難しく書くと「経線の指す上」ということになります。

磁北(磁方位)

これはですね。ざっくり言うと磁石の指す北です。もう少し細かく書いても良いのですが、一旦これで良しとしましょう。

真北と磁北の差を「偏差」と言いまして、場所や時間によっても変化することが知られています。日本付近の偏差は関東地域で大体 7˚W ですから、真北から 7˚ 分だけ西に磁北があることが分かります。
参考:日本全国の最新の磁気図を公表|国土地理院

つまり、関東付近の方が「よし、今日は真北に向かってランニングするために磁石を頼りに(磁北を頼りに)進むぞ」と思っても 7˚ 分だけ西にズレていることになりまして、いつまで経っても真北には進めません。

中々に恐ろしい誤差と言えます。

コンパス北(コンパス方位)

次。

上では簡単に磁石の指す北を「磁北」としましたが、これにも誤差が含まれています。それが「自差」というものです。そもそも「磁北」が存在するのは地球に磁場があるからであります。磁場というのは近くにある金属や電気の影響を受けます。この影響により、本来「磁北」を指すコンパス(磁石)に誤差が発生し、「磁北」を正しく指せなくなってしまうのです。

この誤差、普通に人間が何も無い草原に立って磁石を読み取れば、ほぼ影響は無いと言えるでしょう。飛行機に話を移しますと、飛行機って鉄の固まりですよね?電気も流れますよね(磁場も発生しますよね)?

そんな中にコンパス(磁石)を置いていると影響を受けます。なので「磁北」と「コンパス北」を分ける必要があります。

こんな感じで「北」にも三種類ありまして、航空業界にはこんなようなことが沢山あります。飛行機の速度も5つくらいありますし、高度にも5つくらい種類があります。その話はまた別の機会に。

何を頼りに、どんな目標に向かって進むのかを明確にするのが大事

何事も本質は繋がっているものですね。