急旋回のリアル(訓練 52 日目)

~ 訓練日記は実際とは時系列を変えています。また、簡略化のため平易に書いている箇所もあります。ご了承ください ~

急旋回という操作があります。文字通りの操作ですね。では「急旋回」といった場合、飛行機は何度くらい横に傾くイメージでしょうか。

60˚? 70˚? 80˚?

明確な定義は無いようですが、だいたい45˚くらいからが「急旋回」とされています。だいたい70˚以上では垂直旋回とされます。

「急旋回と言っても意外と傾けないんだなぁ」と思った方が多いのではないでしょうか。ところがどっこい飛行機に乗っていると45˚というのはかなり傾いているように感じます。普通の旅客機では、45˚ も傾けることは無いですから。

それは何故でしょうか?簡単に言うと ‘G’ です。よく言うアレです。飛行機の横の傾き(バンク角)と機体に加わる荷重(‘G’)に密接な繋がりがあるんですね。

実際の所、コクピットで水平直線飛行の状態で手の平を地面と平行に上げておいて、徐々に45˚バンクにしていくと気づかない内に手の平が下がっていきます。これは「バンク角を増やすに従って機体に加わる荷重(‘G’)が増えている」ことを示しています。

話を旅客機に戻すと、大体45˚くらいの「急旋回」をしてしまうと、機体に加わる荷重=お客さんに加わる荷重が増えて、お客さんが快適に乗れないのであまり使われないようです。(おそらく機体も持たない?)

そんなわけで普通の旅客機に乗っていて 45˚ バンクの旋回をしていたら、コクピットでいつもとは違う何かが起こっているのかもしれません。その大小は分かりませんが。

※もちろん、航空会社や飛行機の種類によっても大きく変わるはずです。話半分程度に参考にしていただければ幸いです。